4-filigrana(フィリグラーナ)

4-filigrana(フィリグラーナ)

今回は伝統的なガラス技法Filigrana(フィリグラーナ)です。

FiligranaはCanne(カン)と呼ばれる一定の長さにカットされたガラス棒(多くは色付きのガラスの芯に無色のガラスで覆われた棒)を金属の台の上に隙間なく並べ、ロッドについた熱したガラスを使い巻き取るように、融合させそこから成形する技術です。

元々は16世紀にムラノ塔で開発された技術で、ガラスの中を無数に一定に走る線が美しく、華麗な印象があります。

この伝統てきな技法にはバリエーションがあります。

ガラス芯に予め捩れを作り螺旋の形状を備えて作られたZanfirico(ザンフィリコ)。(これは19世紀のアンティークディーラーが多数のコピーを製作した為、そのディーラーの名前からつけられました。)

建築家であり、1930年代Veniniの芸術監督であったCarlo Scarpaが発表したMezza Filigrana(メッツァフィリグラーナ)。(これは1934年にヴェネツィアビエンナーレで発表されたもので、ガラスの棒の極限まで引き伸ばすことによって、出来上がったガラスの線がより細く、可憐でモダンな印象になります。)

そして何より、伝説的なガラス職人Archimede Seguso(アルキメデセグーソ)が自身のブランドで1950年代に発表した”Merletto"をはじめとする一連のシリーズが特に有名です。

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