Carlo Scarpa(カルロ スカルパ)

Carlo Scarpa(カルロ スカルパ)

カルロ・スカルパは、20世紀イタリアを代表する建築家・デザイナーです。

学生時代にジャコモカッペリンと宮殿の改修で出会い、そこからM.V.M.Cappelin&coの炉に出入りするようになり、ガラスのデザインに関わるようになりました。

彼のデザインはCappellin&Veniniからの芸術監督、ヴィットリオ・ゼッキンのデザインとは明らかに異なる、幾何学的な形状や不透明なガラスを使ったデザインが特徴とし、ゼッキンの後任の芸術監督としてM.V.M.Cappelin&coで働きました。

1931年にM.V.M.Cappelin&coが閉鎖された後、パオロヴェニーニの誘いから、VENINI&coで芸術監督となり、数々のシリーズを手掛けました。

それらのガラスは簡素な形状に、古代ガラスや17世紀に使われていた技法を復活し、歴史や伝統への強い尊敬が感じられます。

また吹きガラスのホットワークを中心とする、ムラーノガラスにincisoやbattutoなどのコールドワークを盛り込んだガラスデザインもあり、彼のデザインしたガラスは明らかにムラーノガラスらしさの幅を大きく広げる事になりました。

第二次世界大戦終了後は建築に専念するとの理由から、VENINIを去りましたが彼のデザインしたガラスは世界中のコレクターより今も強く愛されていまさす。

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